東北地方太平洋沖地震について

東北地方太平洋沖地震 被災地の皆さまにこころよりお見舞い申し上げます。


まず初めに、この災害で命を落とされた方々へ こころより哀悼の意を表します。 報道で見る被災地の悲惨な現状と、その苦難の中でも皆さんで支えあっている姿を見ていますと、 心が痛みます。 私達に何かできることはないかといたたまれない気持ちですが、今は地震がおさまり、行方不明の方が早く発見され、皆様のご無事を祈るばかりです。 救護・捜索その他、現地で活動されていらっしゃる方も大変だと思いますが、ご自身の身の安全も確保しながら活動されますよう願います。


宮城県 仙台市でボランティア募集が始まりましたので、ご案内いたします。 仙台市社会福祉協議会 ボランティア 情報  http://www.shakyo-sendai.or.jp/calendar/index.php?action=detail&id=501


阪神大震災ボランティアの経験から

私は震災3日目に神戸(東灘区)にある高校の避難所(体育館)に看護ボランティアで行きました。
交通が麻痺する中で、新神戸から半日徒歩で現地に向いましたが、
現地の住民の方が、道に迷っている私達に「どちらまで?」と声をかけてくださり、
親切に道案内をしてくださいました。 
リュックを背負って買出しから帰宅される途中の高齢者でした。

道中、唯一開いているラーメン屋に寄りました。
ここの主人は災害翌日から、バイクで大阪まで麺の仕入れにいき定価で販売していました。
「こんなときだからこそ、皆に頑張ってもらわないと」と無心でラーメンを作る店主を見て涙が出ました。
当時、焼き芋1本を2000円で販売するあこぎな者もいましたので、警戒していたので、余計に
嬉しかったのを覚えています。


先ず、東灘区の保健所に向いましたが、TVの情報とは違って、物資が山のようにホールに
詰まれていました。

「物資は来ても、さばきようがない」と担当者が困っていました。

毎日届く、物資の配給先が定まらない中、捨てるものも増加・していました。

定められた避難所以外には全く物資が届かないという状況と、物あまりの状況がありました。

(※送るのは勝手だが処理する側の負担になるので、注意が必要ですね)

避難所の高校には300名ほどの被災者がおられました。
震災後3日目になると、仕事に出向く方も多くなり、残されたのは女性、子供、高齢者、病気の方でした。
誰に言われた訳でもなく、役割を決めながらトイレ掃除やその他自主的に動き出されました。
自主的に・・というのがとても大切なことだと思いました。

私は上司と2人で体育館の休憩所を詰所として設置していただき、健康相談をはじめました。
7日間の滞在中取り組んだのは・・・・・
●高齢者や障がい者の方は県の福祉担当者と相談して、施設入所の手配をしました。
●その後は体育館を周り、体調不良や風邪の対応に努めました。


福島県の某医院から医師と看護師3名で自家用車で駆けつけたボランティアの方が
いらっしゃいましたが、この先生は「以前働いていたNSが神戸にいる。いたたまれなくなって飛んできた」
と話されました。 震災4日目のことでした。

医師は自前で点滴その他医薬品を持参していて
「こういう時は大きい団体は動きが鈍いんだよ。
スピードが大切だからね~私に連絡してくれたら
指示を出しますから、対処してください。
看護師さんが避難所に常駐してくれるとありがたいんだよね」

と我々にトランシーバー(これも自前)を渡してくれました。
お陰で細かい情報交換ができ、被災者の健康管理が楽になりました。
薬は全て医院の自費提供でした。

当時は携帯も今のように当たり前ではありませんでしたから、公衆電話でしか連絡が取れないし、
インターネット、メールもないので、情報収集が大変でした。
こんな時トランシーバーは重宝しました。

6日目に昭和大学の医師チームが到着し、被災者の情報提供して帰りました。
ボランティアは初めてでしたから、何をすればいいのか全くわからず、手探りで、
ノートをカルテ代わりにして記録していたお陰で、その後の動きがスムーズでした。


この震災を振り返って、 今回の震災の支援についてこんな事を考えました。


①ボランティアする場合は闇雲に行くのでなく、ちゃんと管理しているところの
指示をうける(登録する)事が大切だと思います。


阪神では勝手ボランティアがたくさん来て、結構被災者とトラブルがありました。「やってあげている」という態度や、言う事を聞きなさいという言動が被災者を傷つけることもありました。こういう時こそ、管理される中で動かないと、ボランティアの価値観で対応されてはますます婚楽するばかりです。支援者が加害者になることもありますし、またボランテイァが勝手な動きをしてケガでもしたら周囲の方に大変な迷惑をかけることもあります。支援(ボランティア)をするという事はどういうことかをよく考えて行動しないと何にもならないと感じました。

物がない、人が足りないと報道され、あこぎなチェーンメールで支援を煽る人もいるようですが、私達一人一人がよく考えて行動することが求められているので、情報を正確にキャッチしていきたいものです。

何かしてあげたいとの思いは十分わかりますが、勝手ボランティアにならないようにしたいですね。
少しずつボランティアの募集含めて、支援の方法が見えてきましたので、その内容をみながら、自分にできる支援を決めていくようにして欲しいです。

② これからの支援が大切
阪神大震災の時の課題として、震災から半年くらいはボランティアも多く駆けつけましたが、その後減っていきました。仮設住宅もでき始め生活も少しずつ元にもどり始めました。
しかし、ここからの支援が大切でした。独居老人、障がい者など、日常から支援が必要な方への支援が減ってきました。特に心の問題は発見しにくいため、毎日の様子確認が必要です。
不幸なことに、自殺、孤独死の問題もありました。何とかならなかったのかと残念です。
しかし、行政や地域だけでは支えられないところもあります。
行政含め、地域の方も皆さん被災者なので、自分達の事も大変なので支援が必要な方にまで
十分にサポートができ無い事もあります。
この先、こころのケアがとても大切になりますね。

今回の災害地域では数年かけて復興していくことと思います。
現地の方は先が見えない中での生活が続きますから、半年後、1年先、数年の支援が必要になります。
今でなくても、この先できる支援はありますから、計画的に支援のあり方を考える必要性を感じます。
  
最後に・・・・・
神戸の震災では、ボランティアといっても特別なことはできませんでした。
逆に被災された方々に生きるエネルギーをもらって帰ったようなものでした。


「今日からまた始めないとね~」と被災者の方が言われましたが、この言葉が頭に焼き付いています。

今日からまた始めよう・・・一緒に・・・   

一日も早くこの状況がおさまって、生活の道筋が見えてくることを願います。

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